片頭痛とは、はっきりした原因がなく繰り返し起こる頭痛で、主に前兆※のない片頭痛、前兆のある片頭痛、慢性片頭痛の3種類に分けられます。
①前兆のない片頭痛 | 頭痛発作の直前に前兆がない |
②前兆のある片頭痛 | 頭痛発作の直前か同時に前兆がある |
③慢性片頭痛 | 頭痛が月に15日以上の頻度で3カ月以上続く |
※ 頭痛発作の前兆として起こる症状(例)
日本人の8.4%が片頭痛に悩まされているといわれています。
患者さんの数は男性に比べて女性で3.6倍多く、30代女性で約20%、40代女性で約18%と、特に20~40代の女性で多いことが知られています。
片頭痛の原因はまだはっきりとはわかっていませんが、セロトニンやカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの神経伝達物質が、片頭痛発作の痛みに関与していることが示されています。
片頭痛の治療には急性期治療と予防治療の二つがあります。
急性期治療 | 痛みが起こったときに痛みを抑える。 片頭痛発作を確実に速やかに消失させることにより、日常生活への支障を減らすことを目指す。 |
予防治療 | 痛みが起こるのを前もって抑える。 片頭痛発作が月に2回以上または6日以上ある場合や、急性期治療だけでは片頭痛による日常生活への支障がある場合には、急性期治療に加えて予防治療が必要とされる。 |